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兵法塾は大橋先生・武岡先生直伝の兵法、戦略・戦術の奥義を紹介させていただきます。

武岡淳彦先生CONCEPT

武岡淳彦先生

誰でも、命がけの状況下にあっては知恵と努力の限りを尽くします。科学技術が、大きな戦争のあるたびに飛躍的に進歩をしているという歴史的事実も、その証明の一つでしょう。人間は「戦う存在」です。太古にケモノと対決したヒトも、中世に一騎打ちの勝負をした人も、集団の激突による近代戦を指揮した人も勝つために、創意と工夫をこらしました。兵法とか戦略というと、縁遠く、時代のズレを感じる人がいるかも知れません。しかし、これは先人たちが身体を張って打ち立ててきた人類の知恵であり、より強く生きたいと願う人に残されたセオリーの宝庫なのです。- 兵法と戦略のすべて -

故・武岡淳彦先生

1922年〜2000年、高知県出身、陸軍士官学校卒業後中国大陸出征、中隊長として作戦に従事、貫通銃創三回、個人感状拝受。終戦時、陸軍士官学校区隊長。戦後、警察予備隊入隊。防衛庁要職歴任 、1978年、幹部候補生学校長(陸将)にて退官。大橋武夫先生の嘱望により、大橋先生逝去の後も「兵法経営塾」、「兵法経営研究会」、「国際孫子クラブ」、「武岡戦略経営研究所」、等を通して兵法・戦略の理念を全国に普及され、多くのトップマネジメント、ビジネスマンの厚い支持を受けられた。 1992年、勲三等瑞宝章。「新釈・孫子」(PHP文庫、2000年)は先生の最後の御著書で究極の「兵法」です。

新釈・孫子

新釈・孫子

新釈・孫子

二五○○年前の兵書がなぜこのように現代に通ずるか。他の古典はそうでないとはいわないが、『孫子』の場合は顕著である。理由はいくつかある。その第一は、兵書でありながら戦争を人類の敵とみていて、好戦的でないことだ。これは『孫子』を熟読した結果わかったことである。著者の孫武は、人間は安定した社会体制の下で協同で仕事をして豊かな人生を送り、天寿を全うするのが最も望ましいと考えていたようだ。黄河文明の研究成果と思うが、安定した豊かな人生を送るのが幸福とみていることはまことに現代的である。 しかしこの考え方は、身分制度の厳しい乱世の春秋時代の社会通念下では異端である。だから当時の社会の歴史 学的研究からは、『孫子』はかえって理解しにくいのではないかとさえ思う。『孫子』の理解には、むしろ『孫子』そのものを熟読玩味するしかないのではないか。それだけ『孫子』の著者の意識は進んでいたのである。 天野鎮雄博士は、「孫子は宇宙の目から戦争を捉えている」と述べているが、換言すれば、「現代的センス」で 戦争を捉えているということではなかろうか。第二は自然界の原理や人間の性をよく研究し、その仕組みやルールに余計な彩りを加えずに用兵原則を作っていることだ。自然界の原理や人間の性は、二五○○年前も今も変わらない。むしろ物質文明が進んでいないだけに、自然界の仕組やルールは捉えやすい。とはいえ慎重な『孫子』は、それを『易』の二元論を研究し、黄河文明を作った原理から捉えているのである。 中略・・・このように『孫子』はすぐれた書である。だが現代の書物に比し、“簡古隠微”(かんこいんび、簡単で古色を帯び、実体がかすかでわかりにくい)といわれるほど解読がむずかしい。簡潔すぎる文章の壁、兵書解読に必要な軍事知識の壁、それも目に見える戦術的用兵ではなく、その奥にあって戦術的用兵を動かしている戦略原理の壁である。 さらにその戦略原則を処世、経営、ビジネス面に活かすには、軍事と経済常識をもってする橋渡しが必要だ。これらの障害除去は、大地震直後の瓦礫に埋もれた人命救出にも似ているが、その瓦礫を少しでも取り除いて、読者諸賢の理解を容易にするように努めたのが本文庫版である。-- 武岡先生「- 新釈孫子 (PHP文庫)より - 2000年(H12 )6月 おわりにー本書を活用し「孫子」を学ぶ人へより --

武岡先生御著書一覧

新釈孫子
まんが孫子の兵法
リーダーシップ孫子
まんが兵法三十六計
孫子の経営学
弱者の戦略強者の戦略
戦わずして勝つ孫子兵法
正攻と奇襲

※ このWEBサイトは、amazon.co.jp のアソシエイトプログラムで、大橋武夫先生・武岡淳彦先生の著された「兵法」「戦略・戦術」の奥義をご紹介させていただきます。